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事例紹介
2008年11月14日
調布飛行場まつり・新島ライブ中継
調布飛行場まつり
去る2008年10月19日、調布飛行場にて「第13回2008調布飛行場まつり」が開催されました。祭りの目玉イベントとして、注目を集めたのが、島しょと会場を映像で結ぶライブ中継です。その際、中継に利用したのが、FOMA®網を用いて手軽に映像と音声を伝送できるNECエンジニアリングのモバイルダイヤルアップルータ「IPBird-5040」およびモバイルビデオコンバータ「IPBird-4100」です。機材を移動させながらの中継にも対応でき、当日は、新島の景観や海を泳ぐ魚などが会場に設置されたモニタに映し出されました。
導入の背景
東京都 港湾局 調布飛行場管理事務所 所長東京都港湾局
調布飛行場管理事務所
所長 並木好正氏
島しょの“近さ”を伝えるライブ中継イベントを企画
 1941年に開設された調布飛行場。2001年には、飛行場設置許可が認められて正式飛行場となり、現在は、都営コミューター空港として、新島、大島、神津島といった「島しょ」と多摩地域を結んでいます。また、離島航空路線の拠点としてだけでなく、防災、医療、消防等、緊急時の活動拠点として重要な役割を果たしています。 同飛行場では、こうした活動を都民により理解してもらうこと、そして、調布飛行場の位置する調布市、三鷹市、府中市の住民と島しょ住民との相互交流を目的とし、年に一度「調布飛行場まつり」を企画しています。今年は、10月19日に快晴のもと、第13回目の調布飛行場祭りが開催されました。
  当日は、通常立入禁止となっている駐機場や格納庫の一部が開放され、来場者は軽飛行機やヘリコプターなどの小型機に間近で接することができ、地元や島しょの特産品などの即売、体験飛行の抽選会など、様々な催しが実施されました。
 今回の祭りの目玉イベントとして実施されたのが、島しょと会場を映像と音声で結ぶライブ中継です。「調布飛行場まつり実行委員会事務局」の責任者でもある並木 好正氏は、イベントの趣旨について次のように語ります。
  「新島、大島、神津島と調布飛行場は、時間にして約30~40分足らずで結ばれています。その“近さ”を、なんとか地元多摩地域の人たちに感じてもらえないかと常々考えていました。そこで、思いついたのがライブ中継です。現地の様子をリアルタイムに映像と音声で伝えることで、島しょを身近に感じてもらおうと考えたのです」

導入の経緯
FOMA®網を活用した映像伝送の移動性、手軽さを評価
 ライブ中継イベントの計画が実行委員会の検討項目にのぼったのは、2008年9月のはじめ頃です。しかし、イベント会場と島しょをリアルタイムに結ぶには、いくつか解決しなければならない課題もありました。
 例えば、ライブ中継では、様々な島しょの景観や多くの特産品をできるだけリアルに紹介したいという思いがありました。そのためには、固定の機材ではなく、海辺などを移動しながら、映像と音声を送信することのできる機材が不可欠となります。
 そこで並木氏は、そうした要件に合致したライブ中継を実現できる製品、およびサービスの提供をNECに打診。それを受け、NECでは、NECエンジニアリングのモバイルダイアルアップルータ「IPBird-5040」、本ルータにビデオコンバータの機能を付加したモバイルビデオコンバータ「IPBird-4100」の両機器の使用を実行委員会に提案しました。

 IPBird-5040とIPBird-4100は、携帯電話やデータ通信カードによるダイアルアップ接続によって、FOMA®網を通じて映像と音声を伝送できる機器です。WebGUIを通じて、受け手端末の電話番号を発信側のルータに設定することで、固定回線や無線LANなどのネットワークの有無に関係なく、FOMA®のサービスエリア内なら、どこでも映像と音声を伝送することができるのです。
マルチリンク接続によって最大256kbpsの高速接続を行うことができるだけでなく、小型で耐震性にも優れており、車両への搭載や持ち運び機器への組み込みなどもできます。

 こうしたメリットによって、IPBird-5040とIPBird-4100は、様々な用途で活用が可能。例えば、移動しながらの映像伝送が必要となる警備用途のほか、緊急車両などから災害現場の状況を司令センターへ報告する際に用いられるなど、幅広く利用されています。
  今回のライブ中継においては、FOMA®網を利用するIPBird-5040とIPBird-4100なら、島しょ側のネットワーク整備状況を問わず、リアルな姿を克明に伝えられると判断され、採用が決定しました。「実際にデモを見て決めたわけですが、これなら、ライブ中継にも最適と判断しました」(並木氏)
導入後の効果
新島の様子をリアルタイムに祭り会場に伝送

今回、ライブ中継先として選ばれたのは新島です。
 イベント当日は、まず、ライブ中継の現場となる新島側に、IPBird-4100を持参して、カメラを接続。次いで、IPBird-4100の搭載する2つのPCMCIAカードインタフェースにそれぞれUSB変換アダプタを装着し、アダプタにはFOMA®の携帯電話を各2台、計4台接続しました。これにより、64kbps×4台、すなわち256kbpsのレートでカメラの映像を送信できる体制が整ったことになります。
 一方、イベント会場には、IPBird-5040を設置。同機のPCMCIAカードインタフェースにUSB変換アダプタを装着し、こちらは通信カードを4枚接続し、ビデオデコーダを介してモニタを接続しました。

 ライブ中継イベントは、多数の来場者の注目を集める中、新島の海岸付近の景観、浜辺から見える海中の魚の様子、新島温泉の露天風呂の遠景などがリアルタイムにイベント会場内のモニタに映し出されました。
  その様子をそばで見ていた並木氏は、「短い時間ではありましたが、映像を通じて、新島の魅力を十分に伝えられたと評価しています」と成果を語ります。

 また、成功要因の1つとしてNECのサポート体制も高く評価。
 「事前の準備作業やデモなどにも熱心に取り組んでいただき、また当日もイベント会場となった調布飛行場はもちろん、新島側にも人員を派遣するなど、万全のサポート体制を整えてもらいました。前日は、新島側が悪天候で、想定していたリハーサルを行えないなど避けられないトラブルもありましたが、そうした中でも、イベントを成功させようと尽力していただき、非常に感謝しています」(並木氏)

無線モジュール組込みイメージ
今後の展望
改善点を踏まえ、来年以降もイベントを継続

 調布飛行場まつり実行委員会では、来年以降も島しょのライブ中継を継続して実施することを検討しています。例えば、次回は大島、その次は神津島といった具合に、毎年持ち回りで各島を紹介することを考えています。
 「まったく初めての取り組みでしたから、今回は、あくまでもトライアルと位置付けています。私たち自身もノウハウを蓄積して、より良いイベントに成長させていきたいと考えています。NEC、NECエンジニアリングともに、こうした私たちの取り組みを、ぜひバックアップしていただきたいですね」と並木氏は抱負を語りました。

新島側担当者の声
島しょの防災設備などにも役立ててみたい。
新島村 大沼氏(写真)/新島村役場 産業観光課 前田氏
新島村 村会議員 大沼氏

 今回、調布飛行場祭りの一環として、新島をライブ中継していただき、私たちとしても非常に喜んでいます。この中継を、今後の新島の観光事業の発展にぜひつなげていきたいですね。 また、中継に利用したIPBirdの操作性は難しくもなく、今回はNECエンジニアリングの支援がありましたが、私たちでも使いこなせる印象です。しかも、持ち運びながら映像と音声を送信できるので、村の防災関係でも役立ちそうですね。

お客様のプロフィール
調布飛行場まつり実行委員会
所在地 〒182-0032 東京都調布市西町290番3 調布飛行場管理事務所内
事業概要 概要:東京都港湾局、調布空港協議会、調布市商工会青年部によって構成。調布飛行場の地元三市(調布、三鷹、府中)の住民と、島しょの相互理解および交流を深めるための「調布飛行場まつり」開催に関わる企画・運営を行う。
関連製品
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